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歌舞伎鑑賞

5月12日(木)と19日(木)の二回にわたり、日本語学科中級の3クラスは国立劇場で歌舞伎を観劇しました。吉祥寺に本拠を構える「前進座」から、「留学生の皆さんに本物の歌舞伎を」とご招待いただいたもので、学生、教員のべ約40名が参加しました。演目は、笑いながらも感動する人情話の『唐茄子屋(とうなすや)』と、派手な衣装に立ち回り、女形役者の美しさなど歌舞伎の醍醐味が堪能できる『秋葉権現廻船噺(あきはごんげんかいせんばなし)』、そして前進座80周年ということで役者たちが舞台上にずらりと並ぶ『口上(こうじょう)』も見ることができました。今回は特に、『秋葉権現廻船噺』で主役を演じた嵐圭史さんの楽屋も見せていただき、嵐さんから「どちらの国から?」など話しかけていただいたり、一緒に写真を撮らせていただいたりして一同大感激でした。嵐さんはまた、「今回は歌舞伎のストーリーを理解しようとしないで、音や色や独特の身振りを楽しんで、後はまあ、寝たい時は寝てもいいですよ(!)」と鑑賞のポイントも優しく教えてくださいました。

 

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△左写真、右から2人目:前進座 寺田さん

03_DSC嵐圭史さんと1.JPG04_DSC嵐圭史さんと2.JPG05_DSC嵐圭史さんと3.JPG06_DSC嵐圭史さんと4.JPG

△前進座 嵐圭史さんと

 

また、休憩時間に2階回廊にある日本を代表する画家たちの作品を鑑賞したり、19日には劇場までの途中に国会議事堂や国会図書館、最高裁判所をめぐる散策をすることもでき、学校を離れて大いに日本文化にふれる経験となりました。

 

07_DSC二階から.JPG08_DSC名画の前で.JPG09_DSC議事堂前.JPG10_DSC最高裁判所.JPG

今回の企画は、前進座の寺田さんと語学院の自由選択授業で茶道を教えていただいている高橋先生のご好意により実現したものです。心より感謝いたします。

 

前進座ホームページ http://www.zenshinza.com/

2011.05.19 日本語学科主任講師 長谷川公江

 



第19回アジア・アフリカを知る集い「アジア・アフリカの言語生活」まとめ

 

講師 アジア・アフリカ図書館長 西江雅之先生

 

4月23日(土)に第19回アジア・アフリカを知る集い「アジア・アフリカの言語生活」が開催され、多くの参加者がお見えになり、楽しい時を過ごされていました。

質疑応答など話題が盛り上がり、全体的に大変盛況でございました。時間も延長され、皆様興味深く聞き入っておられました。ここに簡単にまとめをいたしましたので、いらっしゃれなかった方など、御参考になればと存じます。

 

アジア・アフリカとは、それを語る立場によって話題の領域が異なります。地理、政治経済、スポーツなど、それぞれの範疇で語られるアジア・アフリカがあります。その領域は多面的に広がっています。たとえばブラジルにも日系人が住んでいます。アメリカ西海岸には中国人、ベトナム人、韓国人が多く住んでいます。このように、アジア・アフリカからは大量の人々が国外に出ているのです。たとえば古い時代から世界各地に居住している華僑は良い例です。アフリカでは、モザンビークにも、南アフリカにも中国人街があります。

人種、文化、言語が一致している例はごく一部で、モンゴロイド、コーカソイド、黒人などという分け方は抽象的です。ミルクに一滴でも墨が入ると黒人であるとされ、青い目のアラビア人も珍しくありません。

少数民族とは何か、と言いますと、アメリカでは日系人は少数民族でも日本国内には一億以上の日本人がいるわけです。また、ユダヤ人はどこの国に行っても少数民族ですが、世界中では大変な人数になります。

次に「言語の枠組み」についてです。全く違って見える言語でも、類縁関係があり、過去のある時代に分かれて来たものであることがあります。英語、ドイツ語、フランス語などと、ペルシア語、ヒンディー語は文字が違うだけで同じインド・ヨーロッパ語族です。また、言語の数ですが、世界には8500から1万種くらいと言われています。中国語のようにひとつの言語で数億人話しているものもあれば、地球上にはあと一人しか話さない言語というのもあります。カリフォルニア州だけで、1番が英語、2番がスペイン語ですが、ネイティブ・アメリカンの言語だけでも40から50種の言語が話されています。しかし、15年以内には確実にその半分以上は消えると言われています。親の言っていることが分からない子どもも増えています。

~語と呼ばれるものには、地域変種(方言)dialect (s)、と対応表現(社会方言)sociolect(s)、があります。日本のように“標準語”がある国は少ないのです。

また対応表現では例えばカリブ海域には、かつて男女で話す言語が異なっているものさえありました。日本語の赤ちゃん言葉は、お母さんが赤ちゃんに向かって言う言葉ですが、最近ではテレビやお母さんたちの会話を聞いたりして、それを真似るようになってきているので赤ちゃん言葉は減ってきました。

さて、公用語というのは、その国で法的根拠のある言葉です。地方語は各々の土地で一般的に使っている言葉です。

母語と母国語の違いについてですが、例えば、貧しい地域の人々が他の地域に長期労働で行くとすると、その人たちの子どもは行った先の言語が母語になり、母国語が出来ないという状況になります。母語が出来ないのは病理的問題であり、母国語が出来ないのは社会的問題です。インドやフィリピンでは英語は外国語ではありません。アジアでは、例えば仕事場では英語を使い、家では違う言語で話すというのは当たり前で、日本や韓国のように生活の全域で日本語、韓国語というのは珍しいことです。ダイグロッシア(diglossia)というのは、インドやアルジェリアなどの都会では普通に見られる例ですが、話題によって言語の種類が変わることがあります。学校関係の話は英語、悪口はヒンディー語になったりすることです。これを二言語使用社会におけるテーマ別の使い分けと言います。

ここでバイリンガルのアイデンティティ問題があげられます。二言語一文化は興味の表し方が英語で話しても、日本語で話しても同じである場合を言い、二言語二文化は日本語で話したならば日本人的、英語で話したら英語人的になる場合を言います。

次にピジン(pidgin)語、クレオル(Creole)語について考えてみます。日本人とアメリカ人が話す場合は、日本語でとか英語でとか、どちらかの言語で話します。チェコ人と日本人が話す時は、どちらかの言語か、英語など第三の言語で話します。ある場合そこに新しい言語が生まれることもあります。これがpidginです。ハイチなどのように、それが広がり、広い地域で母語として話されるようになると、その言語はクレオル語になります。

最後に言語というものの仕組みについて触れておきます。

日本語の音素の数は36ほどですが、メラネシアには10数種という音素の言語があります。クルド語などでは40種以上の音素があります。意味については、英語の場合はI love you.は単語がありますが、スワヒリ語では小さな意味単位が連なります。言語の中には、単語は声調で違う意味になる例が非常に多くあります。中国語はその一例です。

 

その他、ここではご紹介できない沢山のお話がありましたが、割愛させていただきます。

 

この集まりでは、アジア・アフリカの興味ある話題を選んで紹介します。是非、次回のアジア・アフリカを知る集いにいらしてください。メールアドレスがわかっている方はメールにてお知らせいたしますし、そうでない方は、ホームページ上で掲載いたしますので、お電話をいただければ申し込むことができます。次回も宜しくお願いいたします。

 

(2011.5.18 アジア・アフリカ図書館 司書 佐藤万矢子)

 



思いがけない贈り物

5月16日月曜日、思いがけない贈り物が届きました。

大きなバスケットにルビー色のベゴニア、深い赤のカーネーションなどが美しく組み合わせられた花かごです。「どこから?」「どうして?」と皆の注目の中、メッセージカードを開くと、「韓国では『先生の日』なので、感謝の気持ちで花をお送りします。僕は京都で頑張っています」とありました。この四月に京都大学大学院の研究生になった白鎮碩さんからです。この心優しい白さんは、三鷹から京都まで自転車で引越し?!したという「ますらお」でもあります。大学院では太陽熱発電の研究に取り組むべく、おそらく今は近づいてきた試験の準備もしていることでしょう。

花は講師室の大きなテーブルの上に飾ってあります。この春は、震災・原発事故と大きな災害がありました。東京は直接的な被害は受けませんでしたが、被災した方々を悼む気持ちや、困難な状況に向かっていかなければならないという気持ちは共通しています。そんな時に、この大きな花はとても美しく、私たちを励ましてくれているようです。

どうもありがとう!!私たちも頑張ります。白さんや卒業生の皆さんも頑張ってください!!

DSC白さんの花.JPG

白鎭碩(BACK JIN SOK)

(2011.05.17 日本語学科主任講師 長谷川公江 )



2011年度 日本語学科1年コース 入学式

このたびの東日本大震災により被災された皆様に、心からお見舞いを申し上げます。そして一日も早く被災地が復興されますようお祈り申し上げます。

さて、専門学校アジア・アフリカ語学院では5/12(木)に専門課程日本語学科1年コースの入学式を、学院の多目的ホールにおいて行いました。

 

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△2011年度 日本語学科新入生

 

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△菊地弘学院長による挨拶

 

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△篠原学院長代行による講師代表挨拶

日本語学科新入生の皆様入学おめでとうございます。入学式の後は在校生も合流して歓迎会を行いました。あいにくの天気の為、語学院恒例のBBQによる歓迎会は出来ませんでしたが、別途夏休み前にでもBBQは企画したいと思います。

 

20110512_入学式 020.jpg20110512_入学式 023.jpg20110512_入学式 024.jpg

 

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(2011.5.16 事務局 吉井寛朗)



2011年度 日本語学科1年コース 入学式

このたびの東日本大震災により被災された皆様に、心からお見舞いを申し上げます。そして一日も早く被災地が復興されますようお祈り申し上げます。

さて、専門学校アジア・アフリカ語学院では5/12(木)に専門課程日本語学科1年コースの入学式を、学院の多目的ホールにおいて行いました。

 

20110512_入学式 015.jpg

△2011年度 日本語学科新入生

 

20110512_入学式 006.jpg

△菊地弘学院長による挨拶

 

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△篠原学院長代行による講師代表挨拶

日本語学科新入生の皆様入学おめでとうございます。入学式の後は在校生も合流して歓迎会を行いました。あいにくの天気の為、語学院恒例のBBQによる歓迎会は出来ませんでしたが、別途夏休み前にでもBBQは企画したいと思います。

 

20110512_入学式 020.jpg20110512_入学式 023.jpg20110512_入学式 024.jpg

 

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(2011.5.16 事務局 吉井寛朗)



兼若逸之先生の「韓国文化の不思議な深さに触れよう」

少し前の話になりますが、私は仕事で韓国に行く機会が多いので、当財団と東京女子大学三鷹ネットワーク大学で共催した兼若先生の「 韓国文化の不思議な深さに触れよう快いカルチャーショック(全五回) 」を受講生として受けてきました。 

「キムチの秘密」や「子どもの名前の付け方」など各回ともに興味深い内容で、とても楽しく受講させていただきました。中でも第一回の「 歌うハングル天地人 」で教えていただいたハングルの母音を構成するパーツである天地人「天(短い棒)、地(横棒)、人(縦棒)」のお話と「アヤオ体操」が強烈に印象に残っています。

アヤオ体操はハングルの母音を覚える為の歌と体操ですが、先生と一緒に歌いながら(体操しながら)鳥頭の私でもこれなら覚えられるぞ!!と俄然やる気になったものです。早速ご紹介しますのでハングルに興味のある方は是非映像までご覧下さい。

いきなり映像をみてもチンプンカンプンだと思うので、先ずはハングルの母音をご覧下さい。(汚い字のメモつきで恐縮ですが・・・)

 

ayaotaiso_to_boin.jpg

 

そして映像「アヤオ体操(兼若逸之先生ご本人)」です。

私のつたない説明では伝わりづらかったと思いますが、この体操とハングルの大体の形を覚えれば母音を忘れてしまった場合でも思い出せるのではないかと思います。

今回の講座副題にもありますが、まさにカルチャーショックを受けました。教えていただいた事を生かして今月から韓国語学習をはじめたいと思います。


兼若逸之先生と

兼若逸之先生ブログ: 兼若博士の「一緒にハングル1000万」


(2011.5.10 事務局 吉井寛朗)

 



「役に立つマップ」VERSION.2 完成!

2010年4月に初めて作成した「役に立つマップ」。今回、内容を更に充実させ、より見やすくなったVERSION.2が完成しました。今回の編集は、昨年10月に入学した45期の学生が中心となり、総勢12名で行いました。自分たちが来日した時のことを振り返りながら、“新入生に、よりよいものを、より早く届けたい”という想いで、内容検討から製本まで、約1週間で完成させました。こちらのPDFファイルを利用して、新入生に限らず、在校生の皆さまにも是非ご活用いただければと思います。
 
「役に立つマップ」VERSION.2(pdfファイル)

(2011.5.2 日本語学科常勤講師 多胡純子)